★日本酒の種類って一体どれぐらいある?
今回は、お酒の紹介ではなく「日本酒の種類」についてご紹介していきたいと思います。
いざ、「日本酒飲んでみようかな。」と思っても、沢山の種類があって何を買えばいいのか、全く分からない事が必ずあると思います。しかし、ほんの少しの知識で日本酒選びもすごく楽しくなります。今回の記事を読んでいただき、日本酒選びを楽しむことができれば嬉しいです。
そもそも日本酒は、日本全国の酒蔵がそれぞれ生産しているので沢山の銘柄があるのは必然です。しかし、多くの日本酒銘柄の中に共通するものがいくつかあります。その共通するものの一つが、「本醸造」「吟醸」「大吟醸」そして、「純米」という名前がついた日本酒です。これを「特定名称酒」と言って、日本酒の種類の呼び方になります。他にも沢山の種類がありますが、まずは「本醸造」「吟醸」「大吟醸」、「純米」の「特定名称酒」について知っていきましょう!これを知るだけで、日本酒の見方が180度変わると思いますよ!
★「精米歩合」とは米を磨いた割合
まずは、精米歩合について知っていきましょう。酒屋や居酒屋で日本酒を選ぶときに、必ず「本醸造」や「吟醸」「大吟醸」と名前の入った日本酒があります。それが精米歩合の関係です。つまり、その日本酒を造った時のお米を、「どれぐらい磨いたのか、もしくはどれぐらい削ったのか」の数値の事です。これにより、「本醸造」「吟醸」「大吟醸」などに分かれているのです。
日本酒は、お米を磨いた割合で味や香りが変わってきます。精米歩合の数字が低ければお米がより磨かれ、香りがあり繊細で綺麗な日本酒になります。逆に高ければ、雑味がありますが旨味がある日本酒になります。
◆吟醸、特別本醸造、特別純米酒、純米吟醸・・・60%以下の精米歩合
◆大吟醸、純米大吟醸・・・50%以下の精米歩合
◆純米酒・・・特に精米歩合の規定はなし
精米歩合によって、日本酒の種類や味が変わってくるので面白いですよね。
★純米酒とは、お米だけで造った日本酒
純米酒とは、「米や米麹、および水を原料にして造られた日本酒」のことを言います。つまり、お米だけでできた日本酒が純米酒となります。
純米酒、もしくは純米と記載されていない日本酒は「米や米麹、および醸造アルコールや水を原料にして造られた日本酒 」となります。
つまり純米と記載されている日本酒と、されていない日本酒の違いを「醸造アルコール」「添加アルコール」が入っているか、いないかの違いとなります。入っていない日本酒を「本醸造」と言います。
◆純米酒のメリット・・・お米だけで造られているので、お米の旨味を直に感じやすい日本酒となっている
◆本醸造のメリット・・・醸造アルコールならではの、香りや飲みやすさが感じれらる日本酒となっている。
それぞれの日本酒にメリットがあるので、それを理解した上で日本酒を選んでみてください。
★特定名称酒の種類
精米歩合と純米酒について簡単に学んだところで、本題の特定名称酒について知っていきましょう。
特定名称酒には現在8つの種類があります。
日本酒を購入する際、ラベルに「特定名称酒」の名前が記載されていますので、まず銘柄名ではなくそちらに注目していただければ楽しく選べると思います。
例えば、「香りがよくて飲みやすい日本酒が飲みたいな。」という場合は、吟醸とついた日本酒に注目します。吟醸酒は、精米歩合60%以下なので香りも良く、飲みやすくなってのが特徴なので、まずはそちらに注目します。次に、「旨味を本格的に楽しむか、もしくは香りや飲みやすさを楽しむか。」を決めます。旨味や味を楽しみたい場合は、純米と記載された「純米吟醸」「純米大吟醸」「特別純米」がそれに当たります。また、香りや飲みやすいさを追求する場合は「大吟醸」「吟醸」「特別本醸造」となります。あとは、日本酒の値段で決める。この流れで日本酒を選ぶと、失敗は少なくなると思います。
★まとめ
特定名称酒を利用して、日本酒を選ぶと失敗が少なくなります。「今日はどんな日本酒を飲もうかな。」と悩まれたら是非利用してみてください。次のステップへ行くと、銘柄によって選ぶ事です。香りがいい日本酒を得意とする銘柄もあれば、お米の芳醇・濃醇な旨味を引き出すのを得意とする銘柄もあります。それぞれの銘柄の特徴を調べた上で、特定名称酒を利用し選ぶのがベストです。
まずは特定名称酒を理解して、日本酒を楽しんでいきましょう。