★富山県富山市八尾の日本酒「玉旭 富富富(ふふふ)」
今回の日本酒は、富山県富山市八尾の酒蔵「玉旭酒造」の日本酒をご紹介したいと思います。
ユニークな発想で、様々なタイプの日本酒を造り続けているバラエティーが面白い酒蔵が印象にあります。
そんな日本酒の中から、個性的な日本酒を仕入れたのでご紹介したいと思います。
それでは、やっていこう!!
※あくまでも、個人的な意見です。ご了承ください。
【玉旭 酒母搾り 純米原酒 富富富(ふふふ)】
こちらの日本酒の原材料の米は、酒造好適米(酒米)ではなく、富山県が長年研究を重ねて開発した食用米です。その名も「富富富(ふふふ)」という新ブランドのお米です。平成15年頃から研究を重ね、平成30年の秋頃に晴れてデビューを飾り、多くの観光客や地元の人たちにも注目を浴びました。名前の由来は、「富山の水・富山の大地・富山づくし」のお米であることを表し、ご飯を食べた人に「ふふふ」と微笑んで、幸せな気持ちになってほしいという願いが込められています。そんな富山の未来を明るくさせるような食用米を使用して、この日本酒は造られました。
そして、このお酒は驚くことに酒母のまま搾ってしまった日本酒です。酒母とは、アルコール発酵を促す酵母を大量に増殖させたものです。つまり、日本酒ができるまでの準備段階のまま日本酒にしてしまったということです。「それって美味しいの?」と疑問に思いますが、これがまた美味しいです。ただ好みが極端に分かれると思います。
アルコール度数は、本格的なアルコール発酵をさせる前に搾っているので12度と低めになっています。アルコール感が感じにくく、飲みやすい日本酒です。味わいは、甘くて酸味の強い日本酒となっています。ただこの酸っぱさは嫌な酸っぱさではなく、甘味を引き立たせるような感覚。ざっくり例えると、梅酒のような甘酸っぱさ、もしくはドイツの白ワインのような日本酒となっています。ハマる人はすごいハマるお酒で、当時数量限定で販売を開始したそうですが、注目を浴びているお米を使った日本酒もあってか、大好評で品切れになり、再度酒造りをしたのだそうです。
日本酒のアルコール感が苦手な人には、うってつけのお酒だと思います。
★洋食料理とのマッチングが光る
ドイツの白ワインのような甘酸っぱさが特徴的な日本酒。そんな個性的なお酒には、食材の出汁を生かした繊細な和食料理より、食材に直接しっかりと味を付ける洋食料理との相性がいいです。白身魚のムニエルやワイン煮込み、生ハムやチーズ、サラダも美味しいですね!パスタ料理のボンゴレもいいですね。お肉より、魚介の生臭さを消して、旨味に変えてくれるようなイメージがあります。