★「富山県の地酒」辛口の日本酒おすすめ銘柄6選
①幻の瀧:皇国晴(みくにはれ)酒造
富山県黒部市の日本酒「幻の瀧」。この日本酒は、「日本の名水百選」に選ばれた黒部峡谷の湧き水を仕込み水にして造られています。黒部の水は軟水に近い性質で、日本酒にもその効果が現れスッキリと軽快な味わいになる特徴を持っています。
香りは、控えめなので飲み口や味わいの邪魔をしないメリットがあります。淡麗辛口で飲み手を選ばない、爽快でキレのある日本酒が特徴です。料理の邪魔をしないので食中酒にも適しています。
②千代鶴(ちよづる):千代鶴酒造
富山県滑川市の日本酒「千代鶴(ちよづる)」。およそ1874年(明治7年)から日本酒造りをされていて、裏の田に凡頂鶴が舞い降りたことから銘柄を「千代鶴」と命名されたそうです。立山山麓早月川水系の伏流水と富山県産のお米、冬の寒冷な環境を利用して日本酒造りを行っています。
香りは控えめですが、上品なお米の香りがほんのりとします。滑らかな口当たりの、淡麗辛口の日本酒。スッと入る軽快で綺麗なお酒の印象です。酸味のキレや、香り、味わい共にバランスが非常に良い日本酒です。
特約店の酒屋のみ販売されているので、ご注意ください。
③成政(なりまさ):成政酒造
富山県南砺市の日本酒「成政(なりまさ)」。森林が豊かな山の懐に、ひっそりと蔵元があります。およそ1894年(明治27年)の創業で、石川県との境界を成す山「医王山(いおうぜん)」の峰の層をくぐり抜けた水を使用しています。銘柄名は、戦国武将の「佐々成政」から付けられています。
香りは、炊きたてお米の良い香りがします。全体的に、旨味がある芳醇辛口の日本酒が多い印象です。キレというよりも、お米の風味がずっと続くような余韻を残します。熱燗にも合う美味しい日本酒も造られていて、個人的には大好きな銘柄の一つです。
④福鶴(ふくつる)・風の盆:福鶴酒造
富山県富山市八尾の日本酒「福鶴(ふくつる)・風の盆」。全国の祭りで有名な「おわら風の盆」の地域でもあります。およそ1847年(嘉永元年)に創業し、恵まれた風土記稿と山々から流れる名水を使い、良質な酒造りに取り組まれています。
全体的に芳醇辛口な日本酒を造られている印象で、旨口がお好きな方におすすめです。香りもお米の風味が感じ、重厚な旨味に癖になっていき、リピートされる方も増えていきます。後味のキレもしっかりと感じるので、芳醇ですが飲みやすいです。
⑤黒部峡(くろべきょう):林酒造場
富山県下新川郡朝日町の日本酒「黒部峡」。最も勢いのある蔵元で「全国新酒鑑評会」、「金沢国税局新酒鑑評会」などで数々の金賞、優等賞を獲得しています。製造量は少ないですが、妥協をしない手作りに徹して「伝統の技法と、新しい技法を取り入れながら日本酒の文化を伝承していきたい」とう思いで日本酒造りをされています。
全体的に果実香に近いほのかな香りと、キレの良さと軽快さ、風味が豊かな淡麗辛口の日本酒です。スッキリと飲みやすいので、日本酒が苦手な方も抵抗なく美味しく飲めます。
⑥立山(たてやま):立山酒造
富山県砺波市の日本酒「立山(たてやま)」。言わずと知れた北陸最大級の蔵元です。およそ1830年(文政13年)創業で、北陸から全国、富山県民からも愛されている大御所銘柄です。特に「立山2級」とも言われていた「銀嶺立山 本醸造」は大人気の日本酒です。酒屋だけではなく、スーパー等でもお買い求めいただきやすい日本酒。
全体的に淡麗辛口・中辛の日本酒で、味わいにもバランスが取れた優秀なお酒の印象です。滑らかな口当たりで、さっぱりとした後味が特徴です。食中酒にも美味しい飲めてしまう日本酒です。
★まとめ
ひとえに辛口の日本酒といっても、「香りがいい辛口」「旨味がある辛口」「濃醇な辛口」「熱燗に合う辛口」など、色々な日本酒があります。好みの日本酒を見つけるのも、日本酒の楽しいところですよね!
ご紹介できなかった日本酒もありますが、これをきっかけに富山の地酒に少しでも興味を持っていただければ嬉しいです!